アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「危険手当のピンハネをやめさせろ!」ーー除染労働者たちが環境省・厚労省を追及

 本日2月28日午後、参議院議員会館で、除染労働を巡る環境省・厚労省との団体交渉が行われた。主催としたのは「被ばく労働を考えるネットワーク」ーー。
100名ほどの参加者が詰めかけるなか、その先頭に黄色いゼッケンを付けた6名の男性が陣取った。ゼッケンには「私たちは労働者だ。人間として扱え! 全国一般全国協」と記されている。除染労働者が公然と声を上げた初めての集会といえる。
政府直轄の事業として始まった除染作業だが、この間、ずさんな手抜き作業が明るみに出るとともに、劣悪な労働環境も明らかになっている。発注した環境省、労働者を守るべき厚労省の責任は重大だ。
被ばくネットワークは2月1日、両省に対し、「除染特別地域における除染作業労働者の労働条件に関する要請書」を提起しており、今回はその回答を求めた。
除染作業を受注した鹿島建設や清水建設といったゼネコンから、2次、3次、4次・・・と下請けされるなか、現場の作業員はほとんどが特別手当を受け取っていない。この現実に対し、環境省の除染担当者は「元請の賃金台帳を調査している」「どこで特別手当が抜かれているのかは、業者間の問題」等と述べた。
元請との契約が遵守されているかが大事で、それから先のことは知らない、とでも言いたげな環境省の姿勢に対し、会場からは「どうして現場の作業員に調査しないのか!」「日当1000円とか500円で働かせている実態を容認するのか!」と怒りの声が上がった。

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