アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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新バージョン? 数百万円騙取された「ブラックマネー詐欺」の手口

「ブラックマネー詐欺」ーー薬品で「黒い紙片」に変えた紙幣を元に戻すため、別の薬品が必要だと偽り、薬品の購入代を騙し取るのがその基本的手口。
黒い紙片にするのは、政府高官などが裏金を海外に持ち出すためで、何かとわけありのため、薬品購入代を出してくれたら、戻った本物の現金の数割を差し上げるという。犯人はアフリカの者が多く、黒い紙片の元はドル札が基本だ。
手口も手口なので、日本人が引っかかるケースは極めて希のようだが、昨年8月、1万円札で、カメルーン人が捕まったケースがある。
神奈川県警国際捜査課が詐欺未遂容疑で逮捕したもので、犯人らは横浜市都筑区にある会社事務所で、会社役員の男性(60)に対し、2億円相当の1万円札があるとして、元に戻す薬品代として1500万円を要求。男性には2億円の3割を払うとしたが、不審に思った男性が県警に相談し発覚したという。むろん、黒いのは紙幣ではなく、ただの画用紙だった。
これに対し、本紙に情報提供があったのも、希と思われる日本円のケースだが、こちらは数百万円の既遂。被害に会ったのは、都内に住むブローカーA氏だ。
まず少額ながら本物に還元する(?)のを実演して信用させ、また、現金も単純に薬品代を要求するものではなく、新バージョンといおうか、より巧みになっているようだ。さらに、1万円札のこの詐欺手口が増えているとの見方もある。というわけで、以下、被害者A氏に聞いたその手口を報告する。くれぐれも、ご注意を。

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