アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<書籍紹介>『年金の悲劇ーー老後の安全はなぜ消えたか』(岩瀬達哉。講談社)

年金問題が連日、マスコミを賑わしている。国会会期延長が決まり、自民党はこれで年金問題に関する国民の不満が和らぐと見ているかも知れないが、それは甘い。  本書は約3年前に刊行されたが、厚生労働省、社会保険庁、そして政府・自民党が我々から集めた年金をいかに食い物にして来たかが詳しい実例と共に紹介されており、まったく古さを感じさせない内容だ。  疑うことが仕事といってもいい本紙・山岡さえ、そこに書かれている実例は、「ここまでやるか」と絶句したほど悪質な内容のオンパレード。  いま、問題になっている納付記録漏れなど彼らの犯罪のほんの一角に過ぎない。  岩瀬氏曰く、「そもそもいかに集めるだけ集め、それを自分たちの利権にするかしか年金官僚は考えていないのですから、納付記録漏れは当然の帰結とも言えます」。  写真は、本書に載っている、国民年金を集めるため、未納付者を妖怪呼ばわりし、回収になったポスター。  サラリーマンの妻として第3号被保険者の届けを出し忘れたため、受給資格を得られなかった専業主婦を「ぬけがけババア」と揶揄、また障害者になった未納者を「セビるマン」と侮辱する。  そうかと思えば、厚生労働省はわが国の年金制度がフランスやドイツより優れていると、データを捏造して虚偽答弁しているというのだ。  いまでも国民の暴動が起きないのが不思議なほどだから、本書を読めば本当に起きておかしくない。  公僕とは名ばかり。こんな悪徳年金官僚に黙って従っている職員も同罪だ。  それにも拘わらず、納付記録漏れの是正の費用を、さらに我々の税金で補おうとする政府・自民党のやり方など大甘どころか、犯罪行為に等しい愚策だ。…

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