大手マスコミ既報のように、警視庁組織犯罪対策3課は本日午前、東京都港区西新橋の関係会社「K」(下写真は入居ビル)の家宅捜索を行う一方、午後には通称「虎ノ門グループ」のメンバーである、コンサルタント会社「神商」役員の前野森幸容疑者(50。最近は「守幸」と名乗っていた)ら3名を貸金業法違犯(無登録)容疑で逮捕。また、グループの実質、トップと見られる永本壹桂氏につき同容疑で逮捕状を取り行方を追っている模様だ。永本氏は事前に逮捕の可能性を察知し海外に出ているようだ。
大手マスコミは今回の逮捕を、上場していた中堅ゼネコン「井上工業」を舞台にした架空増資事件の延長線という捉え方をしているようだ。
確かに、虎ノ門グループは、一部増資資金の融資元として登場。この際にも、前野容疑者は逮捕されている。だが、架空増資(正式には金商法違反=偽計)には関与してなかったので不起訴になっている。そして、その件はすでに2カ月以上も前の話だ。
ただし、以前から井上工業を舞台にした別件、暴力団への利益供与絡みでやるとの説があり、そちらを視野に入れているとの見方もある。
いずれにしろ、今回の逮捕、「虎ノ門グループ」を潰す狙いがあると思われる。
(冒頭写真は逮捕を報じる「NNNニュース」午後9時46分映像より)