アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<主張>加藤元幹事長実家放火犯に判決ーー政治的背景は乏しい(あの有名事件屋も同じ政治団体に所属)

 冒頭記事(「毎日新聞」6月1日)のように、5月31日、山形県鶴岡市の実家と事務所を全焼させた右翼団体幹部・堀米正広被告(66)に対する一審判決が山形地裁で言い渡された。懲役8年。  現住建造物等放火事件の最高刑は死刑もある。元自民党幹事長という要職にあった現役代議士の実家等を全焼させたにしては軽いとの見方もある。だが、堀米被告は決行時、「ごめんください」と声をかけて室内に侵入、誰もいないことを確かめた上で放火したと主張しており、その分、割り引かれたということだろう。  この間の公判には全国の右翼団体関係者等が多数傍聴に押しかけ、また堀米被告宛の激励の手紙は軽く3桁に上るそうだ。弁護側は「政治的信念から決起した」旨主張しており、「右翼の鏡」と評価する向きもある。  だが、堀米被告の右翼団体での活動歴、また同団体の活動歴などを見ると、その主張は極めて怪しい。また、例え信念からだったとしても、そんなことが評価されていいわけもない。  堀米被告は本紙でも既報のように、「大日本同胞社」、その上部団体「忠孝塾」に属し、前者相談役、後者常任参与の肩書きを持っていた。  だが、40過ぎからこの世界に入った被告は、自身、「朝日新聞」に、獄中から送っている手紙のなかで明かしているように<生来の勉強嫌い>で、街宣車の運転などを黙々とこなすなど、理論派ではまったくなかった。また、右翼が自決する場合、その前に相手に主張を言ってからやるもの。三島由紀夫氏や野村秋介氏もそうだった。だが、堀米被告(自殺未遂に)はそうした行動は取らなかったし、ビラなどの文書さえ一切撒いてもいない。  それに、彼が所属していた下部団体「大日本同胞社」からして、本紙既報のように、広域暴力団・住吉会との繋がりが極めて強い。  また、上部団体「忠孝塾」にしても、過去、構成員は暴力団同様の恐喝、恐喝未遂、監禁など粗暴犯で多く逮捕されている。脅した相手は会社社長、ホテル支配人など一般人で、女性スキャンダル、仕手株絡み、ホテルでの財布紛失などを巡るもの。そのなかには同団体相談役の肩書きを持っていた北見義郎氏もおり、彼は社会部記者の間では「事件屋」としてよく知られている。本紙・山岡も複数の経済事件で取り上げたことがある(右写真=「日刊ゲンダイ」92年2月22日号。左写真=ある会社乗っ取り事件で、相手企業所有ビルに乗り込み、バールでドアをこじ開けようとしているところ。防犯カメラに写った黄色カコミ人物)。  堀米被告も含む同団体幹部と親交がある人物は、絶対匿名を条件にこう感想を漏らしてくれた。 「忠孝塾の連中は北朝鮮の万景峰号の入港を許しているとして新潟県知事を刺したり、ソ連大使館(当時)に突っ込んだり確かに政治的主張から行動もする。だが、これをやると全国の右翼団体や支持者から相当の“義援金”が集まるんですよ。堀米は本当にカネに困っていた様子だし……。ともかく、定期的にそうなる行動があそこでは起きているんですね」…

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