本紙が徹底追及している元暴力団組員で、「シールド」や「新日本マテリアル」(旧名「天成ホールディングス」)で散々詐欺行為を働いたかと思えば、その後、「中村浩一郎」の名前を「中村龍道」(48。冒頭写真)に替え、新たなハコ会社「ZANN CORPORATION」(本社・米ネバダ州ラスベガス。ただし、実態はわが国支店の国会に程近い東京・千代田区永田町2丁目のビルにある)を中心にZANNグループを率い、今度はカジノ関連事業でカネ集めを始めていた。
あの竹内力を騙し、広告塔役にしてマカオのカジノホテル買収をぶち上げ1000億円集めるなんていっていたが、怪しいと気づいた竹内が下り計画は頓挫していた。
それから1年少しーー今度は今年5月10日から(9月30日まで)、香港のカジノクルーズ船に1日2組限定、ペアで計100組を無料招待すると自社HPなどで宣伝し始めた。
本紙が得ている情報では、ZANNグループ側は単に1つのクルーズ船のカジノの部屋をリースしているに過ぎないのだが、「香港クルーズ市場のシェア80%以上を独占し、香港クルーズ業界では極めて重要な地位を占めています」と自画自賛。
さらに「今後、シンガポール・マレーシア・台湾・インドネシア・日本などの展開を検討しております」などと大風呂敷を広げている。
これまでの中村氏の手口からして、カジノクルーズ船もカネ持ちを物色するためのエサで、あの手、この手で投資名目などで資金を引き出させ、後は事業に失敗したなどといって返済しないと見られる。くれぐれも、騙されないようにご注意を。
それから、久々に中村氏を取り上げたので、ついでに昨年11月に報じた「新日本科学」(2395。東証1部)との関わりの件の続報、それからかつて競売妨害で組んでいた地元右翼団体に関しても取り上げておく。
「新日本科学」との関わりでは、未だ山口組幹部とタッグを組み、しかも宗教団体を噛ませた金儲けも画策していると思われる。要するに、過去の詐欺紛い行為を辞める意思などまったくなし。中村氏の辞書には「反省」という言葉はないようだ。