アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>「スクープ!! ズサンだった福島第一原発テロ対策――本紙・山岡、原子炉建屋50Mまで接近セリ!」第2回(Jヴィレッジへ)

この連載1回目で見たように、本紙・山岡は、現場作業員の福島第一原発には「簡単に入れる」「テロ攻撃も簡単にできる」との証言を得たことを契機に、自身、福島第一原発に“潜入”してみたところ、証言通りの結果となったわけだ。
だが、そこは以前から、「日本を攻撃するなら、一番の狙い目は原発。核を落とさなくても、原発を攻撃すれば同じ結果が得られる」ともいわれる原発だ。いくら非常時とはいえ、検問もなく、身分証の提示もなく入れるはずがないと思い込んでいた。それは、福島第一原発に入るための前線基地といっていい「Jヴィレッジ」に関しても同じだと(冒頭写真黄色円内は、Jヴィレッジ内の福島第一原発への作業員送り出しの中心施設になっている、センターハウスの本来はホテル施設)。

Jヴィレッジは本来、日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンターでもあり、5000人収容のサッカースタジアムや各種球技に対応可能な天然芝グラウンド、屋内トレーニング施設、宿泊施設等がある。ところが、福島第一原発事故が起き、同原発の避難区域である半径20キロメートルの境にあり、また、そもそも同施設は東京電力が福島原発でプルサーマル実施を承認させる見返りとして約130億円を投じた経緯(所有は福島県の外郭団体だが、東電が同施設を寄贈。運営する「日本フットボールヴィレッジ」に東電は10%出資)もあったことから3月15日から国に移管され、陸上自衛隊のヘリコプターが放射性物質を落とす除染場所、原発事故に対応する現地調整所に。また、近くの道路や駐車場は使用済み燃料プールを冷却する消防車や汚染されたガレキ撤去のために用意された戦車、放射線量の測定車といった特殊車両の待機場所、何より福島第一原発内作業員らの送り出しと除染、宿泊場所にもなっている。

そのJヴィレッジに行くには、通常、国道6号線を東方向の路地に入り正面玄関に至る。ところが、その路地に至る直前の6号線が20キロメートル避難区域に入るため検問をやっていて行けない(横写真。上写真は、検問地点近くにいた、住人避難のために置き去りにされたと思われる元飼い犬)。
だが、実は検問を受けずにJヴィレッジに入っていける裏道があった。
毎日、ものすごい数の搬送や作業車がJヴィレッジに出入りしており、それをいちいち検問していたら事が運ばないという事情もあるのだろう。

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