半田貞治郎氏なる人物(冒頭左写真)をご存じだろうか。
沖縄に本社を置く唯一の上場企業「サイバーファーム」(ヘラクレス)の社長をしていた御仁だ。
だが、同社は09年1月30日、破産申請を行い上場廃止に。しかし、そのわずか2カ月ほど前に中国の上海石油企業集団と業務・資本提携を発表し、同社株価は一挙に7倍にも急騰した。その一方で、破産申請のわずか半年前に東京・田園調布の億ションの名義が半田氏本人から奥さん名義に代わっており(冒頭右写真)、債務逃れの詐害行為の可能性があると本紙は指摘したこともある。
こんな状況での破産申請、上場廃止だったのだから、当然、怒り心頭の株主や債権者は多いはず(サイバーの負債額は約87億円。配当は1%前後に過ぎない。子会社だった航空運送業「エアードルフィン」も破産。労働者派遣「サイオン」は期限内書類未提出で沖縄労働局が業務停止に)。これでは信用は失墜し、事業家としての再起は不可能で、細々と生きていると思っていたら……。