アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(731)「AI導入でも防げない株式不正売買の手口」

 証券取引等監視委員会(SESC)は今年度中にも、ネット上のSNSや掲示板への投稿の監視を人からAIに任せる方針だ。
ところで、コンピュータによる超高速取引には今春から世界初のAIによる不正監視システムを導入した。東京証券取引所9階でJPX(東証)傘下の売買審査部員約70名がモニターをチェックして不審な取引を監視している。
昨年度は2294件を調査。内、不正の疑いの強い136件を審査し、「かなりグレー」の案件をSESCに情報提供した。しかし、それでも勧告まで持っていけるのはごくわずかだ。
話をSESCに戻す。
株価の急騰・急落など異常な値動きを示す銘柄を抽出し、SNSや掲示板サイトなどで株価操作しようとする投稿との関連性をAIが分析するという。具体的には「風説の流布」、「インサイダー」、「株価操縦」だろう。
しかし、株価操縦はツイッターやLINEならグループ以外非公開にすればAIの監視は届かない。風説の流布、インサイダーもやり方によっては摘発を免れられる。以下の手口につきSESC、JPX職員は是非読んでいただきたい。

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