アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(136回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月17日~6月21日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、21,117円と前稿比で+232円(前稿+284円)の上昇だった。週末金曜日には、警戒していたメジャーSQがあったわけだが、その商いの盛り上がりのなさには唖然とした。
ただその後、出来高がスカスカなのにもかかわらず、ジリ高となり、SQ値の21,061円を上回って引けたことだけが救いだったが。土曜の朝に日経平均CFDを確認すると、21,046円となっており、やる気のない相場つきに憤懣やるかたない思いだ。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。
もちろん今週の最重要イベントは、19日(水)に開催されるFOMCであることに間違いはない。AM27:30からのパウエル議長の講演のなかで「今後の政策金利(利下げ)見通し」がでるからだ。さっそく、週末時点でのFEDウォッチ(※テクニカルの項に後述)をみるに、市場は今年2回~3回の利下げを期待しており、米国2年債利回りをみても、現行の政策金利2.5%からは程遠い、1.845%である。ここに違和感を覚える。
 現在、日経ヴェリタスとクイックが、外為市場関係者に共同で実施したアンケートによると、年内1回の利下げが47%、2回が32%(※0回19%、3回1%)と、年内1回の利下げがコンセンサスとなっており、つじつまが合っていないのだ。まだ、米国の景気指標は好悪入り混じる状況で、実態経済悪とはなっておらず、ガンガン利下げするのは時期尚早、予防的に利下げをする段階である、というのが市場関係者の見立てである。
筆者も同様の考えだ。また市場は、1回目の利下げを「7月」、とみているが、そもそも過去、7月に利下げがあったことは筆者の記憶になく、パウエル議長になってすべてのFOMCで議長会見がなされるようになっているとしても、3月、6月、9月、12月に政策金利の変更をする伝統が崩れるということはない、とみておきたい。
よって、19日のFOMCの後、行き過ぎた債権高の巻き戻しが起こり、一気の国債利回り上昇となることで、株式に大ダメージとならないか!? いまはそれが懸念材料である。残念なことに19日(水)のFOMCは、日本時間のAM3時開始。よって、筆者はリカクできるポジションは水曜日の場中までに閉じる考えである。
ただここから、想定外となる【株高】のシナリオも描けることは、忘れずにいておきたい。
直近「半導体の在庫調整は終了した」との強気見通しの報道がチラホラ出始めてきた。こういう報道は根拠がわかりづらいが、仮に本物であった場合、景気敏感株の売買代金にわかりやすい傾向がみられるので、リスクオンとなれば、いつでも飛び乗る準備はしておきたい! そもそも2019年度当初のシナリオでは「年後半の景気回復」がコンセンサスであったのだ。

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