アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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習志野市で高齢者自宅取り壊しーー土地区画整理法を悪用した現代の「地上げ」手口か!?

 1月31日、千葉県習志野市の「習志野市JR津田沼駅南口土地区画整理組合」は、土地区画整理法77条に基づき、約150名で持ってKさん(79歳女性)の自宅(=冒頭写真の矢印部分。下写真も。電線を切るところ)を取り壊した。
 同法は、そもそもは都市計画区域内の土地について公共施設の整備改善を図るなど、高い公益性のために1954年に定められた。ところが、開発したい土地の行政区トップとゼネコン、それに整理組合が結託し、同法を悪用すれば、「地上げ」が合法的かつ好き勝手に出来てしまう。
区画整理法では、組合員の3分の2以上の合意があれば、反対者の土地を処分でき、抵抗すれば、強制執行(直接施行)もできる。そして、この強制執行の許可を出すのがその行政区のトップなのだ。
80年代のバブル時代には、ダンプで突っ込むなど「地上げ屋」が暴れた。むろん、そんな行為は非合法だが、現代では、この区画整理法を悪用した一見、合法的地上げが着々と全国で進められているようだ。
習志野市のこのケースも、公共性とは名ばかりで、JR津田沼駅南口駅前に大手ゼネコンが20階以上の高級高層マンション4棟(計721戸)を建てるための露払いを、地元行政の習志野市(荒木勇市長。今年3月末で引退)と区画整理組合(組合長は荒木市長の後援会長)がやったとの疑惑が出ている。
(*強制執行の映像は、ココをクリックすると見えます

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