大阪府警捜査2課は7月13日、ゲームソフト販売会社「NESTAGE」(大阪府吹田市)の元会長・光成英一朗容疑者ら7名を金融商品取引法違反(偽計)の疑いで逮捕した。(冒頭左写真=「日経」本日朝刊記事)
同社は債務超過に陥っていた昨年2月、不動産現物出資による第3者割当増資を行い、債務超過を解消してマザーズ上場を維持した(その後、別理由で昨年8月上場廃止に)。
その対象不動産のなかには北海道層雲峡の「かんぽの宿」(冒頭右写真)も含まれ、話題になったことも。だが、その価値を大幅に水増しされていたと見られる。
このため、光成容疑者の他、この増資を引き受けた「クロスビス」の中上広志代表、水増しの不動産鑑定書を書いたとされる「共立不動産」の横田隆浩代表なども逮捕された。
大阪府警は今回逮捕に先立ち、今年2月にNESTAGE本社などを家宅捜索している。
本紙はこの件、いち早く報じ、共立不動産についても名指ししていた。
ところで、この共立不動産が鑑定書を書き、同じく不動産現物出資による増資を行った“危ない上場企業”が別に2社あることも本紙は報じている。
その1社、「セイクレスト」もすでに上場廃止になっているが、もう1社、東証2部上場、経営コンサルタント会社「エル・シー・エーホールディングス」(東京都台東区)は未だ上場を維持している。