伊豆サボテン公園などのレジャーが核の「ソーシャル・エコロジー・プロジェクト」(6819。JQ。東京都港区)を巡る動きが4月に入って慌ただしくなっている。
4月3日には、「東拓観光」(広島市)が「ロイヤル観光」という共に有限会社と16・2%で主要株主になったとIR。その2日後には、ロイヤル観光の方が自分たちが選任した者を役員や監査役に入れろといった人事に関する株主提案を提起。これに対し、会社側は本日(19日)、現在、当社と子会社は「ケプラム」なる会社と係争中だが、ケプラムとロイヤルは極めて近い関係にある上、ロイヤルが提案理由とする一部少数株主の利益を優先する恣意的経営などしていないとして提案を拒否、全面対決の様相だ(ちなみに、ロイヤル観光も一昨年9月、ソーシャルの元取締役に対し計14億8000万円余の株主代表訴訟を提起している)。
この動きは、どういうことなのか。
そこで、まずは本紙が10年8月5日に配信した当時、まだ「オメガプロジェクト・ホールディングス」といっていたころの記事をご覧にいただきたい。
ソーシャルはバブル時代、「資産1兆円」「南海のリゾート王」などといわれたEIEグループの故・高橋治則氏が経営に深く関与していた。