アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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初公判詳報ーー愛知・警部脅迫事件で、弁護士・城被告が減刑のためにやっていたこと

 愛知県警K警部補に脅迫電話をかけたとされる件で、通称「ブルーグループ」と呼ばれる風俗店の実質オーナーで、山口組系弘道会の資金源と見て当局が徹底マークしていた佐藤義徳被告らの弁護人だったヤメ検の城正憲弁護士(冒頭写真。下写真も。66。初公判後保釈に。保釈保証金は1500万円)が、グループ幹部に逃亡を指示していたとして犯人隠匿罪に問われた事件の初公判が、7月26日午前11時から名古屋地裁であった。
大手マスコミ既報のように、城被告は認否確認で、「山口修(グループ№2)に青木公司(元グループ幹部)を逃がすように指示したことは認める」と発言。起訴内容を大筋で認めた。
 また、被告人質問の最後には、城被告は「どうしてあの時、(別件勾留で接見中だった佐藤被告からの青木被告への逃亡指示の依頼を)止められなかったのか。悔いても悔いきれない思いだ。自分の行為で捜査が妨害され、K警部と家族に申し訳ない。弁護士の社会的信用を貶めてしまったのを心から反省している」と語った。
これだけ見れば、城被告は罪を全面的に認め、深く悔いており、同情する読者もいるかも知れない。
だが、そこはそもそも人を裁く側だった検事。減刑の方法を知り尽くしており、起訴内容を認めたといっても、実際の具体的中身を見てみると積極手関与は完全否認している。それだけでなく、情状面で確実に減刑になる方策もすでにきっちりやっており、どこまで本気で反省しているのか怪しい限りだ。

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