8月1日、本紙がウォッチし続けている愛知県警K警部への脅迫事件で、脅迫や犯人隠匿などの罪に問われている風俗店「ブルーグループ」の実質経営者、佐藤義徳被告(=冒頭写真。55)の第5回公判があったので、その詳細をお伝えする。
先にこの5回目公判の注目点を述べておくと、それは同じK警部脅迫事件で犯人隠匿罪に問われている、佐藤被告の元代理人弁護士であるヤメ検(元検事)の城正憲被告(=下写真。66)の主張との食い違い(翌8月2日の城被告の2回目公判での主張詳報は追って報じる)。
2人とも犯人(脅迫電話をかけた実行犯はブルーグループ元幹部の青木公司被告とされる=8月7日初公判=。実際に青木被告に直に指示を出したとされ、同じく犯人隠匿罪に問われたブルーグループ元幹部・山口修被告には8月6日、懲役10月、執行猶予3年の判決。裁判官は判決理由で、犯行は「悪質」としながらも、「自首が成立し、経緯を詳細に供述して事件の全容解明に協力した」と述べた)に逃亡するように指示したことは認めているものの、佐藤被告は城被告が自分からこの件は「任せなさい」といったと証言。城被告が初公判で佐藤被告から何度も何度も頼まれたので引き受けたとの証言などと食い違いを見せている。
「互いに責任をなすりつけあっている」との見方もある。
実際、2人がいまや互いにいい感情を持っていないことは、この日の公判で佐藤被告が先の別件での弁護で「1億9000万円払った」、これまでに総額で城被告に「何十億円」も払った、「ベンツなども与えた」と証言していることでも明らかだろう。
しかも城被告は必ず現金で要求し(手渡し?)、城被告が脱税していることを臭わせる証言までした。
以下、その第5回公判の詳報(ただし一部省略したり要約している。また傍聴での聞き取りのメモによるため聞き取れなかった部分、聞き間違いなどもあり得ることを了解いただきたい。これまでの公判詳報も同)。