本紙で3度に渡り報じているこのバトル、東京土産「東京ばな奈」などの製造・販売で知られる荻野惇創業者兼社長一族が、東京都杉並区内に土地を購入し一族4世帯の自宅を建設しようとした(冒頭写真=現場。左は今年2月19日。右は4月15日)ところ、自分が「真の所有者」だとして、バブル時代、「EIE」グループを率い一世を風靡したあの高橋治則氏(故人)の最側近だった河西宏和氏(72。下写真)が、民事、刑事両方を起こしたことに始まる。
こうしたなか、6月3日、今度は河西氏が、荻野一族側の代理人を務める弁護士につき、所属の弁護士会に懲戒請求したことがわかった。
もっとも、本紙の3回目関連記事で見たように、荻野一族はトラブルの土地購入に際し、「三井のリハウス」を仲介するなどし、善意の第3者的側面が強く、軍配は荻野氏側に上がる可能性が高いと見られる。
それにも拘わらず、本紙がまた今回取り上げたのは、河西氏側の主張が正しければ、「取材の妨害」という、本紙にとっても看過できない重大行為も含まれていたからだ。