8月15日の同社IRによれば、「シスウェーブホールディングス」(6636。JQ。神奈川県川崎市)はライツ・オファリングにより約16億6300万円の資金を集めたという。既存株主に割り当てられた本新株予約権の権利行使割合は実に93・62%もあったという。
大成功だが、しかし、以下の事実を知っていたらいったい、どれだけの権利行使割合になっただろうか? おそらく、その割合は格段に低くなっていたはずだ。
実はこのライツ・オファリング公表(6月5日)前、本紙既報のように、実質、シスウェーブHDのオーナーといってもいい大場武生氏(冒頭写真)が別の方法での資金作りを計画していたという。
その計画による額は3億円だから、他にも複数声をかけていたのかも知れない。だが、いずれにしろ、ライツ・オファリングで最終的には行くことになり立ち消えたこの計画はまともなものでないどころか犯罪的なものだった。しかも、自分の借金の穴埋めのためだったというのだ。
信じがたい仰天計画だが、話の出所は極めて当事者に近いところで信ぴょう性は高い。