東京地検特捜部が手掛けていると思われる悪徳不動産グループの件が相当煮詰まって来ているようだ。
このグループ、過去には東京・六本木のTSKビル(冒頭写真)の地上げにも登場、また専務が自殺に追い込まれた大手ドラッグストア「富士薬品」の不動産投資指南役などとしても蠢いていた。
このグループが普通ではないのは、「書類偽造」まで平気で行うと見られる事実。
例えば、競売になりそうな優良物件があるとする。すると、債務者に接近し、両者の間で売買契約書を締結する。その売買額は、競売になった際の落札額より大きくする。それを競売申立者にファックスする一方、簡易裁判所に債務弁済調停申立を行う。
ただし、この売買契約書はデッチ上げたもの。悪徳不動産グループに買収するような資金力はない。いわば、架空の契約だ。
だが、その結果、裁判所は調停が終わるまで競売を停止。債務者にすればともかく有り難い。その停止の間に、この悪徳不動産グループはいろんなイタズラをし利益を得る。
そんなことから、このグループを不動産の“魔術師”などと皮肉る向きもあるようだ。
だが、悪運がいつか尽きるということか。同社には警察の元大物も天下っていたが、すでに逃げ出している。
(以下に、証拠の「架空契約書」転載)