アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

吉本興業連結会社「ファンダンゴ」上場廃止の裏事情

 吉本興業系のコンテンツ会社、ヘラクレス上場の「ファンダンゴ」(本社・東京都千代田区。左写真=本社の入る吉本ビル)の株主が怒っている。
それはそうだろう。
同社は2006年2月にヘラクレスに上場したばかり。
ところが、東証1部上場の「吉本興業」はこの3月19日、ファンダンゴを完全子会社化すると発表した(右写真の表参照のこと)。
吉本興業はそもそもファンダンゴ株式の55・5%を所有しており、吉本興業の関連会社として連結決算に組み込まれている。一言でいえば、十分、吉本の支配権のなかにある会社だ。
それを、なぜ上場してわずか1年余りで完全子会社化する必要があるのか。
完全子会社化=上場廃止で、ファンダンゴの株主にとっては寝耳に水。まさに裏切り行為と言える。
吉本興業は同社自身を持ち株会社とし、その傘下にファンダンゴ始め制作、不動産、人事・経理関係会社を統治し、意思決定のさらなる迅速化を図ると言うが、そのような計画をまともにしようとしたら数年のスパンで考えていたはず。ということは、ファンダンゴはわずか1年余り前に上場したばかりなのだから、上場を見送るのが見識というものだろう。それとも確信犯で、上場益欲しさにファンダンゴ上場を行ったというのだろうか。
しかも完全子会社は「株式交換」で行うというから吉本興業は現金を調達しなくていい。しかも採用する「簡易株式交換」方式は株主総会の承認を必要としないという強行ぶりだ。
吉本興業の闇を熟知するという人物は、この突然のファンダンゴ子会社化の裏には、ある驚くべき事情があるという。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧