環境汚染物質の除去は、いまやゼネコンを始めとする大手建設会社にとっても必要不可欠な要素だろう。
アスベスト、ダイオキシンはその代表的なものだが、それら汚染物質除去も込みで工事を請け負うことが多いからだ。その方が受注しやすいからだろう。
もっとも、自社でその専門部門を抱えていないところもあり、こちらの工事は下請けに出すケースは珍しくない。
今回、重大疑惑が出ているのは、わが国を代表する多くのゼネコンなどからこれら工事を受注しているその分野の大手。
同社幹部が最近、退社したが、その理由は何と「除去工事の大半はイカサマだったというのです。結果、良心の呵責から辞めた」(関係者)というのだから驚きだ。