舛添要一厚労相は本日の閣議後会見で、違法派遣が相次ぎ、また派遣労働のなかでも労働者がもっとも劣悪な環境に置かれ、かつ、先の“秋葉通り魔大量殺人”犯人がその身分だったこともあって、「日雇い派遣を厳しく見直す」と述べた。秋の国会に改正派遣法を提案し、原則、日雇い派遣を禁止する意向だ(横写真=「毎日」6月13日夕刊)。
これを受け本日の人材派遣会社の株価は軒並み急落となった(下写真=フルキャスト株のチャート図)。
東証1部「グッドウィル・グループ」は前日比最大約7・3%、ジャスダック上場「インテリジェンス」は同11・2%といった具合。なかでも前日比約13・1%で終え、ストップ安(1万円安)となったのは東証1部「フルキャスト」だった。
フルキャストはグッドウィルと並ぶ日雇い派遣最大手だけに無理もない。
だが、実はこのフルキャストの株価は今年5月初めからは他のマイナス材料があったにも拘わらずひたすら上昇し続けるという不可解な動きをしていた。