アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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兵庫県川西市の市立総合病院建設巡りーー門前薬局土地利権詐欺話で地上げ屋暗躍の闇

 門前薬局ーー大きな病院ともなれば、その付近にズラリ、その病院患者の処方箋を対象とする調剤薬局が軒を連ねる様もいう言葉で、その実態が、大きな利権になっていることを窺わせる。
そして、なかでも病院の正面入り口のまさに門前ともなれば、どうせ薬局を出すならそこにとなって当然。それだけに、そこの地価が上がることは容易に想像できるだろう。
こんな門前薬局土地利権詐欺話が出ていたのは、兵庫県川西市の「市立総合医療センター」(仮称)。
大塩民生市長(冒頭写真)時代(昨年10月、3期務めて退任)、川西市は市立川西病院(250床。東畦野5丁目)の老朽化による建替えを契機に、火打1丁目に400床の市立総合医療センター設立を計画。すでにこの新病院の運営は市内の医療法人「協和会」が担当することが17年11月に決定。ただし移転先の土地購入もまだで、今年4月1日に建設の一般競争入札公告が出たばかり。予定では今年7月下旬に落札者が決定(予定価格は155億9000万円)。21年度の開設を目指す。(横写真=新病院建設予定地)
そんななか、早くも門前薬局候補地の詐欺利権話でトラブルが発生。すでに告訴され、当局が動いているとの情報もある。
このトラブル案件、2件ある。
1件はこの門前薬局候補地の土地を買い占めていた業者が二重売買をしていたというもの。もう1つは地価が3倍になるとして、近くの土地を高値で売りつけたというものだ。
本紙がこの件に注目した理由はそれだけではない。
トラブルで訴えられた地上げ業者が門前薬局の土地利権話で動いていたのは実に14年度まで遡る。しかもその土地はすでにこの地上げ業者を経由して、何と新病院の運営が決まっている前出「協和会」が取得しているからだ。

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