アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

特別寄稿 内部文書入手! 三位一体のパチンコ業界(6)

文・伊藤直樹 おそらくマスコミ初であろう複数の内部文書を連載3回までに公開して来たが、先の連載4回目から、業界幹部2名が実名で登場し、“3点方式”について核心に触れたインタビューを紹介する。その最終回。 ●『埼玉県遊技業協同組合』直撃 景品買取業の営業権は法的に何ら保証なし。にも拘わらず保証される実態は独禁法違反、保証団体は寄生虫だ! ―― 一般論として聞きたいんですけど、業者は、相撲の親方株みたいに、数が決まっていて、これ以上入って来れないものなんですか? 南雲「新規で入る場合には、業者を県外から連れてくるチェーン店もあるし、地元でやっている人にお願いしますという人もいるんじゃないですか。地元のほうが便利だから地元で買い取りしている人にお願いしますというのもあるだろうし、俺のところは東京から来ているんだから、東京の業者にという人もいますし」 安元「公正取引委員会とかね」 ――一般競争入札みたいなことがなければ、独禁法とか関わってきますよね。 南雲「だから、自由でいいんじゃないの? 独禁法に触れないように」 ――いつ募集しているのかというと。 南雲「募集なんてしてないですよ」 安元「ホールがどの業者と取り引きするかっていうのは、勝手な話で、外の買い取りを誰がやるかというのは勝手な話しなんですよ。だけど、要は、最初にやってた人にして見れば、自分が築いて来たという実績、権利みたいなものはね。それが営業権みたいなものに置き換えられる。それが全部重なっているだけであって、組合として、できればひとつの業者だったら、いろいろな問題の対応がとれるわけですよ。30店舗あったとして、30店舗がバラバラだったら、還流の問題もあるし。極端なことでいえば、この指とまれと止まった業者で、皆でやりましょうと。同じ業者と付き合うというものは当然、ひとつのエリアの中で出て来ますよね。ヤツじゃダメだという権利は第三者に対してどこにもないわけですよ」 ――入りにくいですよね。 安元「いままでのノウハウや培って来たものがあるから、そういうのを含めて、譲渡しますよという内容になって来ると思うんだよね」 ――譲渡金額は当事者間の問題ですけど、誰かの紹介で変わりますよというのが慣例なんですか。 南雲「ホールがね、今度こういう人がいるからといえばね」 ――チェーン店が来た時に、引っ張って来るとかね。 南雲「認めてますよ。組合が関与することじゃないですから。法令に触れないようにしてくださいよと。 まぁ、組合としても、非常に迷惑な話ですよ。こんなことですったもんだしてね。ますますイメージ悪くなりますよ。 ありもしない権利をね。まぁ、当事者にはあるんでしょうけど、法律上はなんら保証された権利じゃないんですよ」 ――あまりにも丸十がおかしいことをしていたとして、安・安協会としては丸十を訴えるということはしないんですか? 南雲「安・安協会は関わりたくないんじゃないの? 当事者同士のことなので知りませんと」 ――そういってましたよね。「親睦団体なので決定権はない」と。 南雲「いや、決定権はもってたからね。認定してたんだから」 ――ですよね。そこを聞きたいんですけど、「それ以上は回答しない」と矢野さんがいってました。 南雲「まぁ、要約すれば、裁判は当事者同士のことなのでいくらでもやってかまわないけど、県遊協とすれば、買い取りということについては、明確に法律で禁止されているんですよ。自分も買っちゃいけないし、人を介して買い取らせてもいけないとキチンと決まってるわけだから、少なくとも3店方式ということで、自分たちがシステムを組み立ててね、オマエは買い取り、オマエは卸しなんてことをやっちゃダメですよ。ということを1年半以上前に止めようと。だけど、そういう業界だから、いきなり止めろといっても止められる団体じゃないんですよ。毎日のことだから。だから、さらに時間がかかった。やっと、これダメですよ。パチンコ業者の団体がこんなことに関わってちゃダメですと。去年の1月28日の理事会で止めることを決めたわけ。 その3店方式っていうのは安・安協会に残ったわけですよ。うちらはお客さんに渡すだけ。その先を安・安協会が認定した、丸十さんや誰かが買い取ること自体は、勝手ですから」 ――丸十とウインザーの問題でいけば、丸十から推薦があって、ウインザーが替わって入ることは承認されたんですよね。 南雲「いいといったんじゃないんですか?」 ――ウインザーの言い分では、それが来てないと。だから次の手が打てなかったと。 南雲「地元の組合が買い取り業者を推薦すること自体おかしい」 安元「丸十は、もう撤退したいということで、やる人を探したわけでしょ。その結果、ウインザージャパンがやる話になったと。当時の制度からして、認定を受けてくださいよという話になったわけでしょ。さらに、何かあったら困るから、丸十が保証しますよとまでいってるんでしょ。この保証書は。丸十がそうまでして売りたがっいるのに、何が問題だったのかねぇ」 ――まぁ、それは裁判でね。 整理しますと。新規で入るときには、こういうことは行われていたんですか。 南雲「実態的に、買い取り業者がないと、やってけないんですよね。だから、そういう申し合わせはあったんだと思いますよ。少なくとも書類上ね、組合が『オマエが買取していい』なんてことをやっちゃいけません。禁止されているんだから。でも、いままでいいと思ってやってたわけですよ。行政がいいとかいって。行政は知らないっていうね。それなのに、行政が県警がいいと思い込んでたの。違うことやってたんですよ」 安元「実際には、新しい業者が入ってきてますよ。そっくり入れ替わっているところもあるし、新しい業者が参入しているところもあるし。だけど、当時、認定という制度があったものだから、それに乗っかって認定を受けて、スムーズにいってるわけですよ」 ――認定制度っていうのは他府県でもあるんですか? 南雲「あんまりないんじゃないですか」 安元「認定っていうとおこがましいけど、確認することだよね。暴力団かどうかをね。20店舗も30店舗も扱うのに、全部調査するのかっていう話になるし、そういうのを一括してやるだけの話ですから」 南雲「認定っていう意味はね。暴力団じゃないのか。資金力はそれなりにあるの。1日に何億円もかかるよ。あるの?ってこと。それから、法律的なことをある程度知っているの。そういうことを審査していたんじゃないですか。そうしないと、安心してホールが付き合えないからといってたけど、本来、それ自体が」 安元「○適マークを与えていたわけですよ。入り口に貼ってあれば、安心だという程度のもんだよ」 ――前の業者が推薦しているんだから、追認するのが慣例だったと。 安元「それがね、安・安のほうでね、オマエはここをやれ、お前はあっちだとショバ割りをねやっていたんであればね問題だけど、そこまでは聞いてないよ」 ――丸十への裁判は考えてます? 南雲「いや、関係ないから考えてない。こっちに何も来ないもん。制度としてそういうのあったんだからしょうがないよ。上申書とかね。そういうふうに使われちゃうからやめたほうがいいです。使われるじゃないですか。関わってることになっちゃうじゃないですか。だから止めなくちゃいけないということで止めたんですよ」 安元「買い取りということに関しては関係ないことなんですよ。実体としてあってもね」 南雲「見せてもらってよかったですよ。だから私が言ったでしょ。県遊協が誰々さんを上申します。推薦しますなんて書面で作っているから、裁判で使われちゃうんでしょ」 ――書面自体はご存知だったんですか? 南雲「知ってたけど、そんな裁判で出るなんて予定してないじゃないですか。そんなもの使われるなんて。だからやっちゃいけない。まさか出てるとは思わなかったからね。丸十から。なんで丸十がこんなもの持ってんの? 県遊協が噛んでいた証拠になっちゃうじゃないですか。 営業権が実際にあって、それを譲渡するのがいいのか悪いのかよく私にはわかりませんが、少なくとも、遊技業協同組合として、コメントできることをもう一度整理すれば、我々は3年前の行政見解に即して、キチンと法に触れないようにしなくてはいけない。 つまり、お客に渡した商品の買い取り、買い取らせ行為に関わらない。根絶すると。そういう見直しをしている。見直しは完了するところなんですけどね。その第1歩として、三点方式を廃止し、安・安協会に業者の認定しなさいなんていうのも全部やめた。そして、お客さんに商品を渡すまで。その先に、どこかに買い取り所があって、お客さんが換えるのは、お客さんが、また明日やりたいからであって」 安元「安・安が認定するかしないかを規制しているんじゃないですよ。安・安は安・安の考え方があるだろうからね。それをやっちゃいけないとはウチもいえない」 南雲「安・安の認定業者以外は、ホールはつきあっちゃいけませんなんてことを決めちゃおかしいでしょ」 ――こういう書類があるということは、そういうことなのと思っちゃいますよね。 南雲「そう。だから、止めましょうと。俺は安・安の認定受けてないから、どこのホールも付き合ってくれないと公取に駆け込めば、公取からイエローカードが出るでしょ。けしからん団体だよ。寄生虫みたいなもんだから」 いまはしきりに、別の団体であることを強調していたが、『?丸十商店』が『ウインザージャパン?』に営業権譲渡を持ちかけたときには、三点ではなく、三位一体の構図であったのは事実だ。 これは、明確な条例違反であるし、法律違反と言わざるを得ない。 そして、いまだに、『?丸十商店』は営業権譲渡の手付金として1億4000万円の金を『ウインザージャパン?』から受け取ったままであり、1円も返還していないばかりか、景品買取業者が所属している『埼玉県遊技場景品流通商業組合』に所属して営業を続けているのである。 最後に、返金していない事実を知っているかと『埼玉県遊技業共同組合』『埼玉県遊技業防犯協力会』の専務理事の南雲孝氏と調査役の安元一氏の2人に問いただしたところ。 「えっ、返してないの? 全く? それはひどいねぇー」 と、唖然として、あいた口がふさがらないほど、驚いていた。 そして、何よりも、景品買取業者の『?丸十商店』が所属している『埼玉県遊技場景品流通商業組合』の事務局をしている県警OBの矢野勝利氏(『彩の国安全・安心事業協会』の事務局と同じ人)が、これらの疑問に一切、答えていないということだ。 いま、裁判で係争中のため、今後も、経過を見守って生きたい。…

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧