アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「クオンツ」、本日返済分は何とかクリアに。一転、「オープンループ」に吹き出した空増資疑惑

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本日(8月29日)はジャスダック上場のファンド運営会社「クオンツ」(東京都千代田区)が、同社の総額45億円のSMCBを引き受けた「ニッポン エクイティ パートナーズ」とその後、対立し、和解によりすべて消却することになり、その一部8億円の返済期日だった。
本紙は、クオンツが返済不能になる懸念があると2度に渡り報じたが、関係者によれば、何とか今回の支払いはクリアしたという。
ただし、本紙指摘のように、当初、今回の返済に当てる予定だったマザーズ上場「アーティストハウスホールディングス」からの7億5000万円の返済は1カ月延期されたし、クオンツが(子会社と併せ)所有している約34%のへラクレス上場「オープンループ」(札幌市)株式の処分もなされなかった。
「山田(恭太クオンツ代表取締役)会長が旧知の金主に、オープンループ株を担保に入れるなどして、何とかこの一両日の間にギリギリでかき集めたそうです」(関係者)
こうしたなか、オープンループは前日の8月28日、第3者割当増資を発表した。
5億円近くで、実施されれば、クオンツ側の比率は約34%から約22%に低下する。
以前からオープンループの駒井滋創業者兼社長(冒頭写真)と、クオンツの山田会長は激しく対立しており、今回もTOB説が囁かれるなか、山田会長側の比率を重要事項の特別決議の阻止(拒否権発動)ができる3分の1以下に下げることが目的であることは容易に想像される。これに対し、クオンツ側が差止仮処分の申立を行うのは必至と見られる。
そして、こうした攻防のなかで浮上したのが、オープンループのこの第3者割当増資に関する空(架空)増資疑惑なのだ。

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