いよいよ当局も捜査に動き出した模様の、東証2部上場のゴム関連老舗メーカー「昭和ゴム」(本社・東京都柏市)を巡る一連の疑惑ーーこれに先立つ今年6月、山田剛夫監査役(当時)が2つの民事訴訟を提起したのは本紙でも既報の通り。
共に千葉地裁松戸支部で、6月18日には光ファイバー関連事業について9億8000万円、24日には輸入自動車販売事業分について11億8136万円の損害賠償を求めるもので、被告は前者は重田衞社長(冒頭右写真)以下現・元取締役6名、後者は同7名に対してだった。
あれからすでに2カ月近く、お盆明けにはいよいよ口頭弁論が始まるのかと思ったら、何と重田社長他1名以外は、未だ訴状の受け取りを拒否しているという。
「最初、自宅住所がわからなかったので、被告全員、昭和ゴム本社宛に送達された。すると受け取らないので、今度は何とか調べて、重田社長他1名以外、全員自宅に送られたそうです。それでも在宅していても受け取り拒否で、保管期日までに郵便局に受け取りにも来なかったため裁判所に戻され、未だ裁判がいつ始まるかの目処すら立たない状況です」(関係者)
(冒頭左写真=光ファイバーの方の訴状。自動車販売の方の訴状被告は、光ファーバー分6名+岡田桂治元副社長)