本紙でも、今年7月、わが国でもっとも石油高騰の悪影響を受けている漁業関係者がかつてない全国一斉休業を行ったことを報じた。
その際、彼らは石油急騰を煽る投機筋への批判も掲げていたが、なぜか、大手マスコミは休業の事実は報じたものの、その点には触れていないことに疑問を呈しておいた。
この石油を“売り渋る”石油元売りについて、8月1日発売の会員制情報誌『選択』が2頁の特集記事(冒頭写真)を組んでおり興味深い。
それによれば、今回の漁業関係者の苦悩は、その高騰ぶりはもちろんだが、そもそも漁船の燃料に使う「重油」の在庫自体がないという。
なぜ、こんなことが起きているのか。