アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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数々の不正を指摘ーー日本最大級産婦人科「堀病院」社員有志から本紙に告発状

 年間2000人以上の出産がある、わが国最大級の産婦人科を有する医療法人「産育会」経営の「堀病院」(神奈川県横浜市瀬谷区)ーー。
その堀病院が、保健師助産師看護師法違反(助産行為の制限)容疑で家宅捜索を受け、堀健一元院長ら計11人が書類送検されたのは06年11月のことだった。
03年12月、同病院に入院した女性(当時37歳)が出産後、大量出血して後に死亡。出産前、助産師資格を持たない准看護師が「内診」をしていた。こうした違法な内診は、同病院では過去3年で4万回近く繰り返されていたことが神奈川県警の調べで明らかになった。
同病院は常勤の助産師は7名ほどいたが、大半は産科病棟におらず、新生児や母親の世話を担当していたという。
 しかしそれでも、横浜地検は07年2月、元院長ら全員を不起訴(起訴猶予)とした。
無資格内診は堀病院に限らず、助産師が足りないなか全国の産婦人科でも常態化している構造的問題であり、厚労省が改善に向けて施策を進めている。無資格内診により妊婦が危険になった具体的な証拠がない、元院長が医師免許を返上したなどの結果だった。
この事件後、一時、堀病院での出産数はかなり減ったものの、07年1月、後を継いで理事長兼院長に就任した息子の堀裕雅氏(上写真)は医師としては腕も良く、良く働き、信頼を回復して行ったという。
ところが、その堀裕雅氏が昨年12月、58歳でがんのため病死するや、数々の問題が持ち上がっているという。
(以下に、職員有志が当局に出したという書類の一部コピーを転載)

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