本紙は約2年前、2回に渡り、パチスロのメダル計数機製造最大手「オーイズミ」(6428。東証1部。神奈川県厚木市)が、本社近くの昭和音楽大学跡地約3300坪を購入し、新規事業として、病院(約170床)も併設した各種高齢者向け施設を建設する計画だが、そのために買収した医療法人の背後に反社の影が見え隠れすると報じている。
当初の計画では、すでに昨年中に開業しているはずが、その懸念通り、トラブルになり、未だまったく開業の目処が立っておらず、ここに来て、一部雑誌などでこの件を取り上げるところも出て来ている(冒頭写真。右は『月刊タイムス』6月号、左は月刊会員制情報誌『ベルダ』5月号)。
いったい、どういうことなのか。
オーイズミが買収した医療法人は「永潤会」(昨年10月より「やまゆり会」)という。そして、今回のキーマンの一人はそこの理事長をしていた(横写真)東海林正彦氏という歯科医だが、その東海林氏、本紙も報じた医療機関債詐欺事件の舞台になった別の医療法人「真匡会」の理事長に就いている。事件後のこととはいえ、永潤会も真匡会もトラブル、事件発生時以降、休眠中なわけでこれだけでも疑惑の臭いプンプンだろう。
また、東海林氏はすでに休眠中だった真匡会を買い取る際、借金していたが、その相手がまた何かと噂のある人物。