商工ローン大手だった「SFCG」(旧商工ファンド。破産)が民事再生を申請(08年12月)する直前、ファミリー企業に約418億円の債権譲渡が実質的に無償でなされていたとして、民事再生法違反(詐欺再生)や会社法違反(特別背任)などに問われている、SFCG創業者で元社長の大島健伸被告(冒頭写真。65)の論告求刑公判が東京地裁で本日あり、検察側は「(SFCGにおいて)強大な地位にあることを悪用して、継続的かつ計画的になされた悪質な犯行」などと断じ、懲役8年の実刑を求めた。
大島被告は一貫して犯行を否認している。
しかし、大手マスコミに先駆けて同事件を報じ、またマスコミで事件後唯一大島被告にインタビュー取材した本紙(計75回報じている)としては、この求刑でも軽いぐらいというのが率直な感想だ。