大相撲の元幕内・浜錦の春日山親方(36)が近く、先代親方で元幕内・春日富士の岩永祥紀氏(47)らに対し、春日山の年寄名跡証書(親方株)の引き渡しを求めて提訴することがわかった。
2人に関しては、岩永氏が10月に部屋賃料未払い訴訟を横浜地裁川崎支部に提訴。11月11日に第1回口頭弁論が予定されている。
現在、春日山部屋は岩永氏が所有する神奈川県川崎市内の建物の一部を借りて使用している。ところが、春日山親方が部屋の賃料を払わないので、滞納分の賃料と建物の明け渡しを求めて提訴したという。とはいえ、先代と現親方が訴訟で争うのは異常事態だ。春日山親方は滞納を否定し全面的に争う構えで、今回の提訴への動きは、先の提訴に対する反撃の一環と見られる。
もっとも、本紙がこの件に関心を持ったのは、この対立の背景に、再建を目指す日本相撲協会が浄化の一環として掲げている「親方株」売買禁止に反する疑惑もあるからだ。
(上写真=「スポーツ報知」10月4、16日記事)