昨日、本紙は東証1部上場、商工ローン大手「SFCG」(旧商工ファンド。本社・東京都中央区)に不良債権飛ばし疑惑が出ていることを報じた。
不動産を担保に融資したものの不良債権化、しかし、折からの地価下落のなか、売却しても損失が出るため、身内のダミー会社に高値で買い取らせる、不良債権の飛ばしをやっていると思われる具体的なケースを紹介した。
続きのこの記事では、以下、他の具体的な物件を紹介する。
その前に、SFCGのこの疑惑を実行する上でのダミー、ないし協力会社と思われる4社(以下で、その社名も公開する)のなかのV社(東京都新宿区)の住所を訪ねてみた(冒頭写真)。
ところが、この会社、このビルの2階(HPが出ていた)を訪ねてもどこにも社名が見当たらない。HPの電話にかけてみたが、「この電話は使われておりません」の案内が流れた。ちなみに、登記上はまだこの住所に会社は存在することになっている。こんな会社に、SFCGは巨額の貸付をしていたのだ。