まずは東証1部、大手エンターテインメント会社「エイベックス・グループ・ホールディングス」(本社・東京都港区)の株価チャート図(冒頭写真)をご覧いただきたい。
昨今、サブプライム問題で各社株価は軒並み大暴落している。したがって、わかりにくいかも知れないが、エイベックスの株価は約2カ月で約半値になっていることがわかるだろう。
実はこの間、兜町関係者の間ではエイベックスの松浦勝人社長に薬物疑惑でXデーが迫っているという情報が駆け巡っていたのだ。
トップが逮捕、しかもその容疑といい、そうなれば確かに暴落必至だろう。そして、この間、それを想定し、空売りのために資金を募っていた一団がいたのだ。
もっとも、松浦社長にまつわるこの疑惑はいまに始まったことではない。それでも今回、この情報が株価に反映したのは、警視庁麻布署でその詳細を知る関係者が事情聴取に応じ、全面的に捜査に協力しているという具体的な情報が出、関係者もその事実を認めていたからだ。
(上写真=「週刊金曜日」10・10記事)