去る9月19日、東証2部、材料・動力試験機の専門メーカー「テークスグループ」(旧東京衡機製造所。本社・神奈川県相模原市)は、約20億円もの第3者割当増資引受の払込日を迎えた。
しかし、予定通り振り込まれたのは約1割の約2億200万円に過ぎず、残りの約9割は失権した。
一方、この第3者割当が発表されたのは9月1日だが、その約半月前から同社の株価はそれまでの80円前後からジリジリ上昇。9月に入ってからは明らかに出来高も増え、払込日前々日の9月17日終値は163円、前日18日には高値167円までいった(冒頭チャート図参照のこと。第3者の引受価格は90円)。
しかし、9月18日終値は137円まで下落。その後も下げは止まらず、以前の水準に戻ってしまった。
この株価はワシントングループの河野博晶氏が仕掛け、本紙指摘(9月4日)通り、その後、この仕掛けはうまくいくようにも見えたのだが、いったい、何があったのか?