アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「オリンパス」損失隠しで浮かび上がる、わが国株主市場の「反社」人脈(1)

 本紙でも既報の「オリンパス」のM&Aを巡る疑惑は、同社は90年代から有価証券投資などの損失を隠し、その穴埋め資金を捻出するための名目でその額は千数百億円にもなることが判明。一挙に事件化の様相を呈している。(冒頭写真=「毎日」11月8日夕刊記事)
その損失隠しを歴代、追認して来たオリンパス首脳の責任が問われることは当然だ。だが、このM&A損失を名目にした穴埋めは、買収会社を仲介した投資助言会社の協力抜きにはあり得ず、彼らはどんな人物なのかも気になるところだ。
だが、まだこの点に踏み込んた報道は見られないようだ。
本紙はこの点、すでに興味深い事実を把握している。そこで、その点を何回かに分けて報じて行く。
その一回目は、佐川肇氏に繋がる人脈。
 周知のように、オリンパスのM&Aを巡る巨額損失は医療機器メーカー「ジャイラス」と、「アルティス」「NEWSCHEF」「ヒューマラボ」国内3社の2つに大別できる。(横写真=「毎日11月9日夕刊記事)
その一方の「ジャイラス」を仲介した投資助言会社が「AXES」(米NY)と「AXAM」(英領ケイマン島)で、この両社の代表が佐川肇氏。
「佐川さんは現在、旅行中とか行方不明ともいわれます。そうかと思えば、シンガポールの旧『ジェイ・ブリッジ』元社長の桝澤(徹)の豪邸のゲストになっているなんて情報もあります」(共通の人脈関係者)
オリンパスの11月1日の第三者委員会設置のお知らせのIR中では「日系証券会社(野村)のニューヨーク駐在を含めて1980年代より米国在住。日系証券会社退社後、外資系金融機関を経て97年AXES設立」などと佐川氏は紹介されており、これだけ見ると、極めてまともな人物のようにも思えるが、なぜ、桝澤氏の豪邸ゲストなんて話が出て来るのか?
佐川氏の関わる過去の企業を検討すると、オリンパスとの接点があり、そこに怪しげな人脈が出て来るのだ。

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