アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(682)「五洋インテックス」保有の注目若手仕手筋

昨年5~8月にかけて「五洋インテックス」(7519。JQ。愛知県小牧市)は大相場を演じた。有力仕手筋が複数参加していたが、本尊は元三洋証券のM島氏。そして彼は玉移動で五洋インテックスから降りたといわれている。
もっとも、同社の業績は赤字続きで低迷している。営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー赤字は財務内容を悪化させ、いずれは資金繰りに支障を来たすだろう。それでも高値で株価を維持していたが、今年3月下旬に下方修正、不適切会計を発表し大暴落となった。この大暴落時に仕手筋の一人である投資家は追証が発生しすべて投げたと思われる。
「四季報」春号と夏号の大株主を見てみると、まず春号は1位松井証券135万株、2位大村寿男、3位大村正恵、4位大倉商事、5位松井千秋、6位日証金68万株、7位鈴木、8位木村、9位野村ネット&コール55万株、10位楢崎。
これに対し夏号は1位松井証券121万株、2位BNPパリバ92万株、3~5位変動なし、6位木村、7位北西、8位吉村、9位鈴木、10位日証金36万株。
注目したいのは証券会社、日証金名義だ。
これは、現物ではなく信用取引で買うと名義が証券会社名になるため。個人名を出したくない投資家、特に仕手筋は現物ではなく信用で買うことが多い。その中で春号9位だった野村が消えている。噂ではこの55万株すべて急落時に投げたとのことだ。おそらく、その通りだろう。本尊に近い大口投資家は投げさされたかたちだろう。
しかし、筆頭株主の松井証券はまだ121万株保有している。

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