徳洲会事件が弾け、注目を集めている上場企業がある。
押出機製造主力の「フリージア・マクロス」(6343。東証2部。東京都千代田区)がそう。
会長の佐々木ベジ氏(冒頭写真。10年5月、BSフジ出演時)といえば、バブル時代、家電会社を年商200億円まで成長させ、また複数の上場企業の大株主になって「秋葉原の風雲児」と注目を浴びた。フリージア社現社長で弟の名前が「奥山一寸法師」と変わっていたことから話題になったことも(下写真=社長就任は07年6月)。
もっともバブル崩壊後、1000億円を超える負債を抱えて会社を倒産させており、いぶかしがる向きもないではない。しかし、やはり当時、経営難だった谷藤機械(現フリージア社)を15年以上かけ黒字化させており、現在、「企業再生」のプロとして高い評価を得てもいる。
現在、中高年男性向け通販「夢みつけ隊」(2673。JQ。東京都新宿区)の51%の株式を佐々木氏個人で所有。またフリージア社は、道路法面保護など特殊土木工事「技研興業」(9764。東証2部。東京都杉並区)の株式を約26%保有してもいる。
徳洲会を率いて来た徳田ファミリーは、ファミリー、ファミリ企業併せ、そのフリージア社の計4・1%の大株主。また、「能宗メモ」に疑問視する記載もあるからだ。