さて、この連載では2回に渡り、東証1部、日本最大の卸電気事業者で、04年に上場するまで特殊法人と極めて公的性格の強い「J-POWER(登記会社名は「電源開発」)」で派閥抗争が起き、あろうことか、そのトップの中垣喜彦社長(冒頭写真右)が実弟を介して、よりによって広域暴力団と一体の関係にある政治結社に、ライバルである沢部清副社長(写真左)の追い落とし工作を依頼していた疑惑を報じた。
しかし、諸事情からその実行を一旦は延期させられ、挙げ句、連絡を絶たれたその政治結社側は激怒し、実はすでに行動を起こしていた。
関係者によれば、11月26日、J-POWER元子会社「エピュレ」が被告、この連載ですでに登場願っているH氏のE社が原告の民事控訴審で、原告敗訴の判決が出た直後のことだ。
夜間、中垣社長派との仲介をしたH氏は政治結社側に問い詰められた挙げ句、その幹部や構成員と共に、中垣社長の自宅を訪ねていたのだ。