本紙はこの連載を始める前に、J-POWER絡みの裁判記事を何度か報じている。
この連載(1)で登場したH氏とは、J-POWER子会社だった「エピュレ」との裁判で敗訴した原告会社E社社長を指す。
そして、J-POWERの元部長代理I氏とは、このE社に天下り、この訴訟でエピュレが勝訴する上で最大の証拠となった「商談報告書」について、「これは訴訟対策のために捏造したもの」旨(I氏はエピュレの元役員でもあった)の陳述書を提出した人物と同じ。
こうした事実からも察せられるように、H氏は以前からJ-POWERに食い込んでいた。また、J-POWERの中垣喜彦社長(冒頭右写真)の弟とも知り合いだった。それだけでなく、過去、J-POWERも関係したあるトラブルで、「反社」側と折衝して解決した“功労者”でもあった。そこで連載(1)で見たように、沢部清副社長(同左写真)追い落としのための役回りが来たわけだ。