本紙は今年9月29日、「また事前に捜査情報漏洩かーー赤坂・韓国クラブの摘発で」とのタイトル記事を報じた。
その時点では気づかなかったが、この入管の摘発しようとしたクラブ「S」と「F」の一方の「S」は、過去、北朝鮮の金正日総書記の長男・金正男氏が密かに日本に入国した際、利用していた店だった。
そのような北朝鮮とも何らかの繋がりもある店に、事前に情報が漏れ摘発不発、その後も堂々と営業をしており(ただし、店名に“ニュー”を付けて別の店として)、摘発が取り止めになっているのは問題だろう。
北朝鮮が万一、テロ等を起こすに際し、この店が何らかのかたちで利用されないとも限らない。実際、最近、入管や警視庁がこの赤坂、新宿等で韓国クラブの摘発を熱心にやっているのは“防衛”の意味もある。それなのに、これでは、有り体に言えば、わが国当局は逆に北朝鮮側に“協力”していると指摘されても申し開きできないのでは。
実際、以下に掲げるように、入国管理局長宛に「上申書」まで出されている。
(写真左は問題のクラブの入るビル前プレート。右は、金正男氏のその店での写真を掲載した『漫画実話ナックルズ』2006年10月16日発売号)