少し前の話になるが、IT関連企業の「ターボリナックスHD」(3777。JQ。森蔭政幸社長=冒頭写真。東京都台東区)は昨年12月25日に第3者割当増資と新株予約権を発行。新株予約権がすべて行使されれば、第3者割当増資の約2億円と併せ計約5億円、約110%という大きな希薄化を伴うものだ。
だが、7年連続して営業損失及びCFマイナス。現在、債務超過で継続前提に疑義注記で、上場廃止基準に抵触するとあっては株主も認めざるを得なかった。
その調達する資金の使途だが、その3割近くを再生可能エネルギー事業を新規に立ち上げ、そちらに割くという。そして、その一環としてこの1月30日に、その名も「地熱発電」を冠した100%子会社を設立し、2月中に事業を始めるとターボリナックスは同社HPでIRした。
本紙が注目したのは、その増資引き受け先、それに「地熱発電」を冠した子会社に、過去、いろんな“危ない上場企業”に顔を出していたその関係では有名な2人が登場していたからだ。