現在、発売中の月刊情報誌『ベルダ』に注目すべき記事(1頁)が載っている(冒頭写真)。
防犯に関する知識・思想の普及を図り、犯罪のない安全で安心な国民生活に寄与することを目的とする公益財団法人「日本防犯安全振興財団」(東京都江東区)を、首相経験者が節税その他のために欲しがり、すでに猛烈にアプローチをかけているというのだ。
そう聞くと、読者はこの公益法人は警察関係者の天下り先と思うことだろう。
だが、同団体に限っては例外的に違う。代表を務める後藤恒男氏は「ポータ工業」といい、警察が使用する投光機、検問停止旗、防弾チョッキ、盾、金属探知機などのメーカー社長。この公益法人の住所はそのポータ工業に置いている。その仕事の方の信頼から公益法人認可をクリアしたようだ。
ここまでは、おおよその同記事の紹介だ。
本紙が注目したのは、その記事の内容からだけではない。
実は本紙は一昨年8月、このポータ工業を取り上げている。「あの仕手筋ダミーで話題になった人物が、警視庁お墨付き企業乗っ取り!?」というタイトル記事がそれだ。