「クレディセゾン」の子会社、東証1部の不動産会社「アトリウム」(東京都千代田区)といえば、本紙既報のように、数々の手法で業績を良く見せるなど数々の問題があることに加え、高橋剛毅社長(63)個人についても、ストップオプションで自社株を所有する際、アトリウムが同社株について満額評価し、それを担保に実に20億円もの巨額融資を高橋社長にするという公私混同疑惑が起きていることは、つい先日、全国紙が報じた通り(冒頭写真左記事=その右側の「毎日」1月3日)。
しかも、その後、その株価が担保割れとなり、アトリウムは高橋社長のためにすでに11億円もの貸倒引当金を計上していた(同左側の「毎日」1月6日)。
これ自体、大問題だと思うが、当然ながら、こうした処理をアトリウムがしたのは、高橋社長が資産を持っていないことが大前提であることはいうまでもないだろう。
ところが、高橋社長の東京都港区西麻布のマンション(冒頭右写真)の謄本を取って見て驚いた。
担保価値のまだまだ余裕があるだけでなく、そもそも、高橋氏と、その前の所有者が誤解を招きかねない関係にあったのだ。