ジャスダック上場、ダイヤモンドを主力にした宝飾品卸「サハダイヤモンド」(東京都墨田区)が06年8月以降、5回に渡り発行した新株予約権による資金調達が進まない。
そのため、割当先が、その仲介をした「船井ビジョンクリエイツ」に新株予約権を譲渡する事態にまでなっている。
サブプライム問題で景気が冷え込み、貴金属が売れなくなり、「じゅわいよ・くちゅーるマキ」などを展開していた「三貴」(東京都千代田区)はつい先日、再生法を申請。同社はピーク時(95年2月期)、約1900億円あった売上げが、今期は約200億円にまで落ち込んでいたという。
サハにしても、本業の業績がよくない上、所持していた「田崎真珠」株を担保に資金調達していたところその株が流出する悪循環。株価がこれだけ落ちたら(冒頭チャート図参照のこと)、新株予約権行使がなされないのも無理ない。