これまで本紙はマザーズ上場のIT系企業「イー・キャッシュ」(東京都渋谷区)の様々な疑惑や内紛について報じて来たが、ここに来てまた新たな動きがあった。
12月9日、イー・キャッシュは、3人の株主が臨時株主総会の招集の請求をしたとIRした。総会の目的たる事項は、取締役の赤尾伸悟氏と監査役の鼓昭雄氏の解任だった。
解任理由は、業務運営上、適任でないと判断したためとされる。だが、この2人はまだ今年6月22日に就任したばかりで、特別何かがあったとは聞かない。また、本紙既報のように、同社で内紛が起き、大株主の宮崎淳氏が今年10月19日、玉木栄三郎社長(冒頭写真)と小山静雄取締役を解任すべく臨時株主総会の招集を求め、すでに来年1月12日に開催日が決定している。
これら事実を思うと、今回の2人の解任要求は、玉木社長側の意を受けた株主が行ったことで、玉木社長側が反撃に出たものと思わないわけにはいかない。
その3人の株主は榎淳一郎氏、鵜沢茂郎氏、船本通生氏。そのうちの2人は、ある意味、実に有名な当人であるようなのだ。