本紙では、「テキシアジャパンホールディングス」の債権を、このままでは事件化してなおさら回収が難しいところ、「ワールドフレンドシップコイン」(WFC)という仮想通貨に交換すれば、この仮想通貨は優れていて値上がりするから債権回収できるどころか儲かると交換を勧めている「インバウンドプラス」(東京都千代田区)の紙屋道雄代表のインタビューを昨年末に行っていて、一昨日、2度に分けて報じた。
本紙としては、水面下では、テキシア側と紙屋代表は手を結び、いまのままでは貸借関係だからテキシア側に返済義務があるが、仮想通貨への投資に交換さえすれば、後はその仮想通貨が例え無価値となっても自己責任に出来るから、そのためにデッチ上げたとの疑惑を抱いている。
「毎日」(2月17日)も同様の疑惑を報じているが、3月7日の「朝日デジタル」記事は同時に、テキシアはWFCと企業提携してWFCを保有しており、このWFCの価値が近いうちに上がるから、今年3月末を目途に、そのWFCを現金化し返済していく旨の会員宛に昨年12月ごろに出された文書(問い合わせ先として「インバウンドプラス」を記載)を掲載している(冒頭写真)。
本紙が紙屋氏にインタビューした際には紙屋氏はそんなことはまったく話しておらず、事件後にデッチ上げた懸念さえ持つのだが、いずれにしろ、テキシアは460億円も売上げ事件化した今、WFCがまともな仮想通貨なのか、それともアリバイ的なクズ仮想通貨なのかは、最大の注目の的ともいっていいだろう。
そんな渦中、本紙はこのWFCと提携している団体理事長が、1500万円の資金を預かりながら、10カ月以上経ったいま現在もあれこれ理由をつけ一銭も返金さえしていないトラブルを起こしている事実を掴んだ。しかもその内容は、WFCでもコインの価値を高めるためにブロックチェーンを付いるというシエラレオネ産ダイヤの原石買付を巡ってのものなのだ。
上に掲げたのは、WFCの広告HPで謳う提携団体記載部分。この3団体中央のNPO法人「UNION OF PEOPLE GROUP」の理事長は四竈丈夫(しかまたけお)氏。