アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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漆間巌副長官の出世を助けた朝日新聞と会計検査院

 遅れたものの、すでに全国の書店に、本紙でも何度か紹介した書籍『映画『ポチの告白』が暴いたものーー報道されない警察とマスコミの腐敗』(=横写真。寺澤有。インシデンツ。1200円)が並んでいる。
この本、警察とマスコミの腐敗を強烈に描いて話題になっている、寺澤氏原作協力の映画『ポチの告白』のストーリー紹介と、その警察やマスコミの偽りない実態を、体を賭けて体験した関係者9名(+本紙・山岡)への寺澤氏のインタビュー記事で構成されている。
その1人に、元朝日新聞編集委員の落合博美氏がいるが、そのインタビュー記事内容がなかでも特に注目されている。
というのは、先の「自民党議員には波及しない」問題発言で物議を醸している、漆間巌内閣官房副長官(=横写真=「毎日」3月9日夕刊より。元警察庁長官)のことが奇しくも述べられているからだ。
それも、一般にはまったく知られていない事実だ。
漆間氏は96年、愛知県警本部長に就任する。その8月26日、朝日は1面で、同県警の組織的な裏金作りについてスクープする。
裏帳簿を入手して書いた極めて正確なもので、事前に会計検査院に働きかけ、立ち入り検査も行われた。
したがって、これで愛知県警が大きなダメージを受けていれば、漆間長官はその後、検察トップまで上り詰められなかったから、今日の官房副長官就任、問題発言もあり得なかった。

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