アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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フジテレビ・日枝会長を悩ませた、あの旺文社元社長・赤尾一夫氏が死去

 10月9日の全国紙社会面(=写真左。「毎日新聞」より)に載ったように、赤尾一夫氏(写真右記事の顔写真)が10月4日に58歳という若さで死去していたことが明らかになった。
 赤尾氏といえば、「旺文社」を創業した赤尾好夫氏の長男。かつて「文化放送」はこの旺文社グループ企業だったわけで、一夫氏は旺文社社長を務めただけでなく、文化放送を通じるなどして東証1部「フジテレビジョン」(以下、フジテレビ)、同「テレビ朝日」に大きな影響力を有し、フジテレビ役員に就いていたこともある。
何しろ、一時はフジテレビ株の28・4%、テレ朝株の21%を実質、所有し、隠れた“わが国のメディア王”と言われたことさえあったのだ。
だが、その一方で、2世にありがちなボンボン体質に加え、薬物疑惑の噂があり、その関係で闇社会との関係が絶えずついて回っていた。
本紙既報のように、あろうことか、政治結社にフジテレビが「詫び状」を出したのも、まさに役員に就いていた一夫氏の存在が最大の原因だったし、同じく本紙記事のように、日枝久会長共々、同じ暴力団関係者に脅されたとする情報が出ていたのも、役員同士だったという関係故のことだったと思われる。
こうしたなか、所有するテレビ株も次々と売却。旺文社株も手放し、この死去広告が伝えるように、最後には、節税を兼ねた「センチュリー財団」(鎌倉市)理事長の肩書きだけと、余りに寂しい最期だったと言わざるを得ない。
(写真右手ビル=赤尾一族関連会社が所有する東京文京区物件)

●フジテレビに出されていた、赤尾氏の薬物疑惑に触れた「質問状」

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