アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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シルバー精工の巨額増資の裏側

 決算書に「継続疑義」の注記が出、株価が額面(50円)割れすることも珍しくない、東証1部上場「シルバー精工」(本社・東京都新宿区)が巨額増資などを行うと発表したのは9月11日のことだった。 第3者割当は発行価格総額75億8100万円。さらに、新株予約権の発行を行い、こちらは発行価格の総額は3億9300万円、すべて権利行使して株式転換すればその発行価格総額は74億6700万円にもなる。 年間売上高でも30億円台、利益は長らく赤字が続くこんな企業に、誰が好き好んで投資するのかと思いきや、第3者、新株予約権とも引き受け手は第3者には窺い知れない匿名組合を通じてで、その代表者は齋藤大氏(冒頭写真)という。 実は今回の増資などで集められた資金は、この齋藤氏が代表を務める「ユナイテッドエピック」(東京都渋谷区)なる企業と業務提携し、環境機器事業の強化、新規事業の創出・育成を行うために使われるという。 だが、相手のユナイテッド社は畑違いのアミューズメント会社で、社員も10数名に過ぎない零細企業。しかも、業務提携の具体的内容についてはこれから検討するとしており、常識的に考えれば、こんなことで引き受け手などあるわけがないだろう。 さて、9月26日に払い込みが行われた。 結果は、新株予約権の方は完了。第3者割当の方は予定の約6割に当たる45億3720億円が振り込まれたという。  では、なぜこんなことが可能なのか。 増資など発表の翌12日、シルバー精工株は異常な多さの出来高となり、それまで70円ほどだった株価は91円まで跳ね上がった(写真)。 早速、匿名性を利用し、増資引受の権利を高値で売り逃げした者はいなかったのか? 実は匿名組合の代表を務める齋藤氏に関してはいい評価を聞かない。 齋藤氏は2003年6月25日から2005年10月20日までマザーズ上場「アドバックス」の代表取締役社長の地位にあった。 だが、このアドバックスも業績不振で、また、同氏在任中に、本紙既報の通り、裏上場疑惑が持ち上がり、結果、同社は上場廃止猶予期間入りしている。そして、この件では大島一成氏の背後に闇人脈も見え隠れする事実を本紙は掴んでいる。 一方、齋藤氏の背後には、かつて街金最大手「アイチ」を率いていた森下安道氏の名も出ている。森下氏は仕手筋としても有名で、最近では「大盛工業」などでも関係会社の名が出ていた。…

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