アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(220)ベスト電器の上場企業子会社絡みの別の疑惑

 障害者団体向け郵便料金割引制度を悪用した郵便法違反事件で、元販売促進部長が逮捕され、また会社は家宅捜索を受け、大揺れの東証1部、大手家電販売店「ベスト電器」(福岡市)ーーそのベスト電器を、さらなる疑惑が襲う雲行きだ。
来る4月23日、マザーズ上場の子会社、ベスト電器からの仕入れで通販サイトを行っている「ストリーム」(東京都千代田区)の定例株主総会が開催され、そこで数々の疑惑が浮上しそうだからだ。
その前に、今回の事件、久保俊晴元部長は「違反認識はなかった」旨、主張しているようだが、それは通りようがないだろう。
主に同社のDMチラシが、障害者団体の定期刊行物の郵便に同封されるのだ。 送りつけられた側にすれば、自分とは縁がない障害者団体の新聞が郵便受けに入っていて「あれ?」と思う者は当然少なくない。受け取り拒否の者も少なくないし、不審がって苦情の電話を入れる者もいるだろう。しかも、DM代は10分の1と破格に安くなる。
関係者はこう証言する。
「他の上場企業に話を持って行ったが軒並み断られた。“値段は魅力だが、うちは社会的責任が大きいから”って。実際、顧客は皆というほど零細小売店。コストが10分の1と聞いた時点で、怪しいと思わないなんてあり得ない。万一、本当に思わなかったとしたら、それはそれでその者はリスク管理ができないということ。どちらにしろ、失格だ」
(冒頭写真=上は「日経」4月17日、下は「朝日」16日)

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧