3月24日、東証2部上場、中古車買取大手「カーチスホールディングス」(東京都中央区)の社長に、大村安孝氏が就任したのはご存じの通り。
カーチスは、いま世を騒がせている大手商工ローン「SFCG」(東京都中央区。大島健伸会長=冒頭左写真)の傘下にあったが、経営破綻したことから、多額の債権を有していた「日本振興銀行」(東京都千代田区。木村剛会長=同右写真)が担保権を行使した結果、2月20日、同行はカーチス株の50・05%を取得。その後、3月25日に4・9%を処分した(1株24円)ものの、なお、45・1%を所有している。
このように、この間、経営権はSFCGから日本振興側に移行。そしてSFCGと日本振興はこの間、二重譲渡疑惑などでトラブルとなり、日本振興は大島SFCG会長の違法行為を確認したとして、警察に捜査を申し入れているとまで広報する(3月19日)ほど犬猿の仲になっている。(横写真=カーチスの株価チャート図)
ところが、大村社長の経歴を見ると、同氏は昨年10月までSFCGの常勤監査役を約1年間務めていたとなっている。
これだけ見れば、大村氏は親SFCGのはず。その人がなぜ、日本振興傘下の社長なのか?